こんにちは、Ryohei(@ityryohei)です!

本記事では、Linuxでファイルやディレクトリの所有者・グループを変更する「chown」の使い方をご紹介しています。

レンタルサーバーでは、ユーザーやファイル、ディレクトリの所有者・グループの権限等を意識することはほとんどありません。ホスティング業者が適切なアクセス権を事前に付与した状態でアカウントが発行されるからです。

ただ、オンプレミスサーバであったり、AWS、Azure、GCPといったクラウドサービスであったり、VPSや専用サーバー等で構築・運用する上では必須の知識です。

本記事では、ファイルやディレクトリに設定された所有者・グループの変更ができる「chown」の使い方を詳しく岡は死していければと思います。

では、解説していきます。

chownとは

chownはファイルやディレクトリの所有者やグループを変更することができるコマンドになります。

ファイルやディレクトリは、基本的に作成したユーザーが所有者になっていることが多いです。ただ、所有者があまり使っていないユーザーであったり、グループであったりすると、運用上よろしくない場合があります。

そういった際にchownでファイルやディレクトリの所有者やグループを変更することができます。

chownの使い方

chownの構文は下記の通りです。

$ chown [オプション] [ユーザー[:グループ]] [ファイル ディレクトリ]

オプションには下記を指定することができます。

オプション説明
-c変更されたファイルやディレクトリの情報のみを出力します。
-f変更に失敗してもエラーメッセージを表示しないようにします。
-v処理した内容を出力します。
-Rディレクトリとその配下のファイルやディレクトリの所有者(グループ)を一括で変更します。

では、実際にいくつかの例を参考にコマンドを入力してみます。

chownでファイルの所有者を変更する

chownでファイルの所有者を変更してみます。下記の例では「index.html」のファイルの所有者を「ryohei」というユーザーに設定しています。

$ chown ryohei index.html

chownでファイルのグループを変更する

chownでファイルのグループを変更してみます。下記の例ではファイル「index.html」の所有者を「operation」というグループに設定しています。

$ chown :operation index.html

chownでディレクトリのユーザーとグループを一括で再帰的に変更する

chownでディレクトリの所有者とグループを変更してみます。その際に再帰的、配下に存在するファイルやディレクトリの所有者・グループもすべて変更しています。

変更する所有者は「ryohei」グループは「operation」とします。オプションには再帰的な変更を意味する「-R」を指定します。

$ chown -R ryohei:operation index.html

最後に

chownはファイルやディレクトリの所有者やグループを変更する際に使用するコマンドです。サーバーを運用していく上で頻繁に使用するコマンドになりますので、使い方を覚えて効率よく運用していただければ幸いです。

以上、Linuxのchownでファイルやディレクトリの所有者・グループを変更する方法のご紹介でした!

この記事を書いた人

Ryohei

Webエンジニア / ブロガー

福岡のWeb制作会社に務めるWebエンジニアです。エンジニア歴は10年程で、好きな言語はPHPとJavaScriptです。本サイトは私がインプットしたWebに関する知識を整理し、共有することを目的に2015年から運営しています。Webに関するご相談があれば気軽にお問い合わせください。